小説 羊と鋼の森
第13回本屋大賞他(他は面倒なので割愛)を受賞した作品です。
お薦めしたいターゲットは、ズバリ、ミステリー小説を好んで読んでる人です。
こう書くと、えっ!? ミステリーなの? って思いますが、全然、違います。
どんでん返し、本当の犯人は誰、みたいな小説に飽きた人、疲れた人にお薦めしたいですね。
人それぞれ、好みはありますが、食わず嫌い王になりたくなければ、まあ読んでみて下さい。
改めて文章の力を感じることでしょう。
小説っていいな、と思えます。
内容ですが、ピアノ調律の世界に魅了された青年の成長物語です。
高校生だった主人公が、偶然に調律師の仕事を目にします。
ピアノを習っていたわけではなく、クラシック音楽が大好きなわけでもない、いままでピアノを触ったことのない素人の主人公が、いきなり調律の世界に飛び込むんですよ。
ピアノから発せられる「音」に出会って、魅了され、戸惑い、歩む道を模索する。
その描写がすごく自然で納得できるのです。
読んでいて、僕は、自身の青春時代を思い返しました。
全体的に静かな物語ですが、けして単調なものではありません。
青年期の力強さ、苦悩、葛藤、よろこびが詰まっている作品だと思います。
今(記事作成当時)なら、Amazonのプライム会員は無料で読めます。
こんな良作が無料だなんて、信じられません。まったく、日本企業頑張れですよ。
本屋の平積みで、気になっていた方もいるでしょう。この記事を読んだ機会に、是非とも読んでみて下さい。
ちなみに、映画化されてます。
キャストは豪華ですよ。
感想ですが、主人公の内面、聞こえている音の世界が、映像としてよく表現されていました。
恩師の三浦友和もはまり役だったように思います。
温かく、優しい映画で、普通に楽しめました。プライム会員万歳!
映画をより深く楽しむなら、小説を読んでから観てみて下さい。
へるめーす君check!
※子供にピアノを習わせたい人へ:★★★★☆
※進路に道に迷っている青年へ :★★★★★
※映画の評価は? :★★★☆☆
※犯人は、伏線は!? :☆☆☆☆☆