へるめーす君の品定め ~気ままに5つ星check!~

個人的な趣味や興味がある事柄に触れて、その感想を正直にお伝えします。

小説 羊と鋼の森

羊と鋼の森 (文春文庫)

羊と鋼の森 (文春文庫)

 

                        出典:https://www.amazon.co.jp

第13回本屋大賞他(他は面倒なので割愛)を受賞した作品です。

お薦めしたいターゲットは、ズバリ、ミステリー小説を好んで読んでる人です。

こう書くと、えっ!? ミステリーなの? って思いますが、全然、違います。

 

どんでん返し、本当の犯人は誰、みたいな小説に飽きた人、疲れた人にお薦めしたいですね。

人それぞれ、好みはありますが、食わず嫌い王になりたくなければ、まあ読んでみて下さい。

改めて文章の力を感じることでしょう。

小説っていいな、と思えます。

 

内容ですが、ピアノ調律の世界に魅了された青年の成長物語です。

高校生だった主人公が、偶然に調律師の仕事を目にします。

ピアノを習っていたわけではなく、クラシック音楽が大好きなわけでもない、いままでピアノを触ったことのない素人の主人公が、いきなり調律の世界に飛び込むんですよ。

 

ピアノから発せられる「音」に出会って、魅了され、戸惑い、歩む道を模索する。

その描写がすごく自然で納得できるのです。

読んでいて、僕は、自身の青春時代を思い返しました。

 

全体的に静かな物語ですが、けして単調なものではありません。

青年期の力強さ、苦悩、葛藤、よろこびが詰まっている作品だと思います。

今(記事作成当時)なら、Amazonのプライム会員は無料で読めます。

こんな良作が無料だなんて、信じられません。まったく、日本企業頑張れですよ。

本屋の平積みで、気になっていた方もいるでしょう。この記事を読んだ機会に、是非とも読んでみて下さい。

 

ちなみに、映画化されてます。

羊と鋼の森

羊と鋼の森

  • 発売日: 2018/11/05
  • メディア: Prime Video
 

                         出典:https://www.amazon.co.jp

キャストは豪華ですよ。

感想ですが、主人公の内面、聞こえている音の世界が、映像としてよく表現されていました。

恩師の三浦友和もはまり役だったように思います。

 

温かく、優しい映画で、普通に楽しめました。プライム会員万歳!

映画をより深く楽しむなら、小説を読んでから観てみて下さい。

 

へるめーす君check!

 ※子供にピアノを習わせたい人へ:★★★★☆

 ※進路に道に迷っている青年へ :★★★★★

 ※映画の評価は?       :★★★☆☆

 ※犯人は、伏線は!?     :☆☆☆☆☆