へるめーす君の品定め ~気ままに5つ星check!~

個人的な趣味や興味がある事柄に触れて、その感想を正直にお伝えします。

小説 青の炎

青の炎 (角川文庫)

青の炎 (角川文庫)

  • 作者:貴志 祐介
  • 発売日: 2002/10/23
  • メディア: 文庫
 

                        出典:https://www.amazon.co.jp

あんまり寒くならない今日この頃。

秋の夜長を過ぎ、コロナ渦の夜をどう過ごしていますか。

ゲームもいいですが、読書をお勧めします。

何故かって? よく眠れるから( ´艸`)

 

さて、今回の記事は、貴志祐介の小説「青の炎」の紹介です。

ネタバレなしなので、最後までお付き合い下さい。

 

発行日から20年以上が経過していますが、面白さが色褪せることはありません。

スマホなどが存在しない時代の物語でも、違和感なく読み進むことができますよ。

いつの時代も、少年期・青年期を舞台にした物語は眩しいです。

 

ざっくりとしたあらすじは、17歳の男子高校生の主人公が、家族(実母と妹)を守るために、突然に家庭内に入り込んできた異物、かつての養父となるのですが、その男の殺害を決意し――― といったものです。

 

お勧めするポイントは、読みやすさ共感です。

数ページめくれば、情景が浮かぶ読みやすさが分かるはずです。貴志祐介作品全般に言えることですけど。

読みやすさゆえに、読み終わるまで、あっという間でした。

 

共感と書きましたが、殺害計画を立てる主人公が、健気で素直に応援したくなる。

しかし、そこは、殺害計画です。

止めとけ、と声を掛けたくもなる。

読んでいて、いつの間にか、こっちが葛藤しているんです。

小説を読んでいて、こうも共感できる作品には、なかなか出会えません。

 

主人公は、眩しいくらいに真っすぐです。それでいて、危ぶまれる部分が多分に見え隠れしてしています。

優しく切ない物語です。

過ぎ去った自分の青春を投影して、是非読んでみて下さい。

 

ちなみに、2003年に映画化されています。

主人公は、二宮くんです。演技力には定評がありますよね。

僕は観ていませんがAmazonレビューを見ると、評価は上々です。

青の炎 [DVD]

青の炎 [DVD]

  • 発売日: 2015/06/26
  • メディア: DVD
 

                         出典:https://www.amazon.co.jp

 

へるめーす君check!

 ※ノーチェックだった人:★★★★★

 ※主人公と同世代の人 :★☆☆☆☆

 ※優しさ、切なさ   :★★★★★

 ※時間泥棒      :★★★★★