小説 青の炎
あんまり寒くならない今日この頃。
秋の夜長を過ぎ、コロナ渦の夜をどう過ごしていますか。
ゲームもいいですが、読書をお勧めします。
何故かって? よく眠れるから( ´艸`)
さて、今回の記事は、貴志祐介の小説「青の炎」の紹介です。
ネタバレなしなので、最後までお付き合い下さい。
発行日から20年以上が経過していますが、面白さが色褪せることはありません。
スマホなどが存在しない時代の物語でも、違和感なく読み進むことができますよ。
いつの時代も、少年期・青年期を舞台にした物語は眩しいです。
ざっくりとしたあらすじは、17歳の男子高校生の主人公が、家族(実母と妹)を守るために、突然に家庭内に入り込んできた異物、かつての養父となるのですが、その男の殺害を決意し――― といったものです。
お勧めするポイントは、読みやすさと共感です。
数ページめくれば、情景が浮かぶ読みやすさが分かるはずです。貴志祐介作品全般に言えることですけど。
読みやすさゆえに、読み終わるまで、あっという間でした。
共感と書きましたが、殺害計画を立てる主人公が、健気で素直に応援したくなる。
しかし、そこは、殺害計画です。
止めとけ、と声を掛けたくもなる。
読んでいて、いつの間にか、こっちが葛藤しているんです。
小説を読んでいて、こうも共感できる作品には、なかなか出会えません。
主人公は、眩しいくらいに真っすぐです。それでいて、危ぶまれる部分が多分に見え隠れしてしています。
優しく切ない物語です。
過ぎ去った自分の青春を投影して、是非読んでみて下さい。
ちなみに、2003年に映画化されています。
主人公は、嵐の二宮くんです。演技力には定評がありますよね。
僕は観ていませんがAmazonレビューを見ると、評価は上々です。
へるめーす君check!
※ノーチェックだった人:★★★★★
※主人公と同世代の人 :★☆☆☆☆
※優しさ、切なさ :★★★★★
※時間泥棒 :★★★★★